
以前取材を受けた「近代食堂」という雑誌をたまたま発見し、ふと思ったことがあります。

当時株式会社KINGYOでは、飲食企業でありながら至る場面でIT技術を駆使しており、良い意味で「飲食店らしくないこと」をやっていたため、目に留めていただき取材を受けることになりました。
人手不足の飲食業界です。 正社員の数も足りてはいません。
そんな中で、例えばアルバイトさんだけで営業する日でも、全店カメラを設置し、何かあればすぐに駆け付けられるよう本部から確認ができるような仕組みにしておりました。 人事領域に関しても、シフト管理を自動で収集して工数削減をしたり、評価ではgifteeを取り入れて従業員のモチベーションアップに繋げたりしていました。

もうこの頃には私は独立していたわけですが、当時は「最先端」と言われて紹介していただいた技術も、今では当たり前の世の中になっていますよね。
今の最先端技術って何だろうと考えた時、私も現在関わっている配膳ロボを思い浮かべました。
…テーブルに料理を運ぶだけでなく、食後に食器類も下げることができる。 料理や商品を3層のパレットの上に載せることができ、3つの棚にある料理を同じテーブルに、あるいは3つの料理をそれぞれ違うテーブルに一度に運ぶことが可能。音声によるコミュニケーションで料理の到着を案内し、料理の受け取りを認識したら次のテーブルへ素早く移動する…
他にも中国にある無人店舗では、受付ロボが設置され、ご案内ロボがエスコートし、案内をした後に注文伺いをしてくれます。 そして、配膳ロボに給仕され、最終的にはセルフレジでお会計を済ましてしまうわけです。 お店に人がいなくても、外食ができてしまうんですね。
こんな情報を聞くたびに世界はどんどん進化しているんだなと感じます。 ショートショート作家 星新一の世界観は、実はこんなに身近なところあったのかと。
日本は世界各国の中でもIT化の遅い国とは言われていますが、そんな中でもコロナ禍も相俟ってIT化が一気に進んだと感じています。
前回の記事にも書きましたが、IT化の出来る企業、できない企業で当然格差は生まれてしまいます。 しかし、私たちITコンサルタントと呼ばれる人種が、ITと企業との翻訳者となり、いかに日本全体のIT化の底上げに尽力できるのか?がこれからの最優先課題なのだろうなとしみじみ感じています。
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